令和4年度の経審改正案についてのまとめと解説。

建設業許可の経営事項審査については、改正が早く、昨年もCPDやキャリアアップシステムを審査対象にするなどの追加がありました。令和4年度についても改正が予定されている項目があります。

今回は令和4年度に改正が予定されている経営事項審査の項目についてまとめてみました。改正の内容を順に解説していきたいと思います。

目次

「エコアクション21」を評価対象の候補として想定

現在、「その他の審査項目(社会性等)」において、環境配慮に関する取組への評価として「ISO14001」が評価対象になっていますが、これに加え「エコアクション21」を新たな評価対象として加えることが想定されています。

エコアクション21はISO14001に比較して認定の審査基準が少なく、認証手続きも簡単とされています。

なお、ISO14001が5点評価とされていますが、エコアクション21の評価点は3点が想定されています。ただし、ISO14001とエコアクション21のいずれも認証を取得している場合は、評点は合算せず、5点のみ評価が想定されています。

エコアクション21とISO14001の比較

CCUS(建設キャリアアップシステム)を現場で導入している元請企業を評価

下請人に使用される者の労働条件に係る取組として、CCUS(建設キャリアアップシステム)を現場で導入している元請企業が評価の対象になります。

CCUSを導入している元請企業は自らの負担により、技能者の労働条件の改善に相応の役割果たしていると考えられ、また各都道府県発注工事においてもCCUSの企業評価への導入する動きが広がりつつある状況です。

そこでCCUSを現場で導入している元請企業を経営事項審査で評価することが妥当ではないかと国土交通省が考えているようです。経審での評価要件や評点の想定は以下の様になっています。

ワーク・ライフ・バランスに関する取組とし「くるみん認定」等を受けている企業を評価

WLB(ワーク・ライフ・バランス)に関する取組についても、担い手の育成・確保に資するものであり、WLBに取り組む会社を評価の対象とすることが想定されています。

ワーク・ライフ・バランスとは「働くすべての方々が、『仕事』と育児や介護、趣味や学習、休養、地域活動といった『仕事以外の生活』との調和をとり、その両方を充実させる働き方・生き方」のこと。仕事がうまくいっていると私生活でも心のゆとりを持つことができ、また、私生活が充実することで仕事のパフォーマンスも上がるという好循環を目指します。

WLBには認定制度があり、認定を受けた企業を評価の対象とすることを予定しています。WLBに関する認定制度としては、「くるみん認定」「えるぼし認定」「ユースエール認定」などが存在しており、これらの認定をうけた企業が評価の対象になる予定です。経審上の評点は以下の通りです。

建設機械の評価対象機械の追加

建設機械については、既存の6業種の他に加点対象を拡大することが想定されています。具体的には「ロードローラ、振動ローラ、ブレーカ、解体用掴み機、高所作業車等」が新規加点となっています。

また現行では、ダンプ規制法の対象となる最大積載量5t以上の大型ダンプのみが対象となっていましたが、改正後は土砂の運搬が可能なすべてのダンプを加点対象とすることが予定されています。

監理技術者講習の有効期間の見直し

監理技術者講習の有効期間について、これまでの有効期間は監理講習を受けた日から5年間となっていましたが、改正後は講習を受講した日から受講した年の5年後の12月31日までが有効となることが予定されています。

これにより有効期限が延長され、受講者も都合の良い時期に受講がしやすくなることが想定されています。

W点のP点換算係数の変更

その他の審査項目(社会性)(W)については、現行の算出式ではP点換算係数は1.425となっていましたが、改正後の算出式ではp点換算係数は1.3125に変更されます。これにより、2023年1月からはW点の各点数に「1.3125」をかけた点数が経審評点P点へ影響します

最後に

今回は令和4年度に改正が予定されている経営事項審査の項目について解説しましたが、いかかでしたでしょうか?最近、経営事項審査は、いろいろと項目が追加され変更も早いですが、P点の点数を気にされる事業者さんも多いと思いますので、点数に関わる内容をしっかり把握しておくことが大事だと思います。

改正後の内容にもついていけるように、改正前に変更点をしっかり確認しておきましょう。

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この記事を書いた人

平成28年開業。
大阪市中央区の行政書士事務所です。
建設業許可等の申請代行を中心に取り扱っております。

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