ガラス工事の定義や具体例、専任技術者の要件などについて解説

建設業許可業種には「ガラス工事」という工事がありますが、どのような工事になるのでしょうか?

鹿野行政書士

ガラスを使った工事がガラス工事になるんですよね?

尾西行政書士

そうです、ガラスを加工してとりつけるような工事になります

鹿野行政書士

じゃあ、ガラス工事について詳しく教えてもらえますか?尾西先生

尾西行政書士

はい、今回はガラス工事について詳しく解説します

目次

ガラス工事の定義について

まずはガラス工事の定義についてみていきたいと思います。

〈ガラス工事とは〉
工作物にガラスを加工して取付ける工事

※工事に使われるガラスは大きくわけて、「板ガラス」と「加工ガラス」にわけられます
板ガラス…ガラスの中でも板状になっている物のこと
加工ガラス…板ガラスに加工を加えたもの

鹿野行政書士

加工ガラスってどんなのがあるんですか?

尾西行政書士

ガラスの強度を高めた強化ガラス等が加工ガラスに該当すると思います

ガラス工事の具体例について

ガラス工事の具体例は以下のようなものになります。

〈ガラス工事の具体例〉

  • ガラス加工取付け工事
  • ガラスフィルム工事 など

※店舗内装でのガラス、鏡の取り付けや、ガラスショーケースの設置、ガラスへのフィルム加工など
※ガラスフィルムとは、窓ガラス等にはられる薄いガラスのこと

鹿野行政書士

ガラスって窓に使われますが、窓の設置工事もガラス工事ですか?

尾西行政書士

次の段落で説明しますね

ガラス工事と建具工事

ガラスを取り付ける工事は、原則「ガラス工事」に該当しますが、窓(サッシ)をとりつける場合は、ガラス工事ではなく、「建具工事」に該当するので、注意が必要です。

ガラス窓を取り付ける工事 → ガラス工事ではなく、建具工事になる

※建具工事とは、工作物に木製または金属製の建具などを取り付ける工事のこと

鹿野行政書士

なるほど、窓をとりつける工事は建具工事に該当するわけですね

尾西行政書士

覚えておくといいと思います

ガラス工事の専任技術者や配置技術者(主任技術者、監理技術者)の要件

この段落では、ガラス工事の専任技術者や配置技術者の資格要件をみていきたいと思います。

一般許可ガラス工事の専任技術者及び、主任技術者の要件>
【資格等】
・1級建築施工管理技士
・2級建築施工管理技士(仕上)
・技能検定 ガラス施工 

※2級の場合は、合格後3年以上の実務経験が必要
【実務経験】
・ガラス工事に関して、10年以上の実務経験がある場合

※実務経験については、建築学、都市工学に関する学科を卒業した場合、高校卒業者は実務経験は5年に短縮が可能、大学卒業者は実務経験期間は3年に短縮可能

<特定許可のガラス工事の専任技術者及び、監理技術者の要件>
【資格等】
1級建築施工管理技士
※特定許可の場合、資格のみで専任技術者になるには1級レベルの資格が必要
【実務経験】
・指導監督的実務経験が2年以上あり、ガラス工事業の一般の建設業許可の要件を満たす場合
※1級資格者は実務経験不要、資格のみで可
※指導監督的実務経験とは、元請として請け負った4,500万円以上の建設工事において、その設計又は施工の全般について、主任者または現場監督として、工事の技術面を総合的に指導監督した経験

鹿野行政書士

1級資格がない場合でも2年の指導監督的実務経験+一般の専任技術者要件で、特定許可のガラス工事の専任技術者になることができるのですね

尾西行政書士

そうです、特定許可の場合、2級資格や実務経験で専任技術者になるには指導監督的実務経験が必須になります

まとめ

<まとめ>
・ガラス工事とは、工作物にガラスを加工して取付ける工事
・工事に使われるガラスは大きくわけて、「板ガラス」と「加工ガラス」にわけられる
・窓(サッシ)をとりつける場合は、ガラス工事ではなく、「建具工事」に該当する

尾西行政書士

当事務所では建設業許可の代行申請を行っています

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この記事を書いた人

平成28年開業。
大阪市中央区の行政書士事務所です。
建設業許可等の申請代行を中心に取り扱っております。

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