建設業許可業種には「石工事」という工事がありますが、どのような工事になるのでしょうか?
石工事ってやっぱり石を使った工事になるんですよね?
そうです、石材を使った工事になります
では石工事について、わかりやすく教えてもらえますか?
わかりました、今回は石工事について解説します
石工事の定義とは
まずは石工事の定義についてみていきたいと思います。
なるほど、石工事は石材から工作物を作ったり、工作物に石材をとりつける工事のことを言うんですね
その通りです、わりとわかりやすい定義になるかと思います
石工事の具体例
この段落では石工事の内容についてみていきたいと思います。
石工事の具体例
・石積み(張り)工事
・コンクリートブロック積み(張り)工事 など
石材だけでなく、コンクリートブロックも使うんですね、確かタイル・レンガ・ブロック工事でもコンクリートブロック積み(張り)工事がありませんでしたか?
タイル・レンガ・ブロック工事との違いは次の段落で説明しますね
石工事とタイル・レンガ・ブロック工事の違い
石工事とタイル・レンガ・ブロック工事の違いについて、どちらの工事もコンクリートブロック工事があるので、少し紛らわしいですが、石工事が建築物の内外装としてコンクリートブロックや擬石等をはり付ける工事であるのに対し、タイル・レンガ・ブロック工事は、コンクリートブロックで建築物を建設する工事となっています。
コンクリートブロック工事でも内容によって業種が分かれるわけですね
違いを覚えておくといいと思います
石工事の専任技術者や配置技術者(主任技術者、監理技術者)の要件
この段落では石工事の専任技術者や配置技術者の要件をみていきたいと思います。
<一般許可の石工事の専任技術者及び、主任技術者の要件>
【資格等】
・1級土木施工管理技士
・2級土木施工管理技士(土木)
・1級建築施工管理技士
・2級建築施工管理技士(仕上)
・技能検定 ブロック建築・ブロック建築工
※2級の場合は、合格後3年以上の実務経験が必要
・技能検定 石工・石材施工・石積み
【実務経験】
・石事に関して、10年以上の実務経験がある場合
※実務経験については、土木工学、建築学に関する学科を卒業した場合、高校卒業者は実務経験は5年に短縮が可能、大学卒業者は実務経験期間は3年に短縮可能
<特定許可の石工事の専任技術者及び、監理技術者の要件>
【資格等】
・1級土木施工管理技士
・1級建築施工管理技士
※特定許可の場合、資格で専任技術者になるには1級レベルの資格が必要です
【実務経験】
・指導監督的実務経験が2年以上あり、石工事業の一般の建設業許可の要件を満たす場合
※1級資格者は実務経験不要、資格のみで可
※指導監督的実務経験とは、元請として請け負った4,500万円以上の建設工事において、その設計又は施工の全般について、主任者または現場監督として、工事の技術面を総合的に指導監督した経験
1級資格がない場合でも2年の指導監督的実務経験+一般の専任技術者要件で、特定許可の石工事の専任技術者になることが可能なわけですね
そうです、特定許可の場合、2級資格や実務経験で専任技術者になるには指導監督的実務経験が必須になります
まとめ
<まとめ>
・石工事とは石材(石材に類似のコンクリートブロック及び擬石を含む)の加工又は積方により工作物を築造し、又は工作物に石材を取付ける工事
・石工事の具体例としてては、石積み(張り)工事、コンクリートブロック積み(張り)工事などがある
・石工事とタイル・レンガ・ブロック工事の違いについて、石工事が建築物の内外装としてコンクリートブロックや擬石等をはり付ける工事であるのに対し、タイル・レンガ・ブロック工事は、コンクリートブロックで建築物を建設する工事
当事務所では建設業許可の代行申請を行っています