熱絶縁工事の定義や具体例、専任技術者の要件などについて解説

建設業許可業種には「熱絶縁工事」という工事の業種があります。

宇佐山さん

「熱絶縁」ってそもそもどういう作業ですか?

尾西行政書士

熱絶縁とは、断熱・保温・保冷・防露等の処置と定義されています

尾西行政書士

簡単に言えば、熱いものは熱いままに、冷たいものは冷たいままに保つための処理と言えます

宇佐山さん

なるほど、じゃあ、熱絶縁工事について、詳しく教えて頂けますか? 尾西先生

尾西行政書士

わかりました、今回は熱絶縁工事について、解説していきます

目次

熱絶縁工事の定義とは

まず熱絶縁工事の定義についてみていきたいと思います。

〈熱絶縁工事とは〉
熱絶縁工事とは、工作物又は工作物の設備を熱絶縁する工事

宇佐山さん

具体的にはどんな工事があるのですか?

尾西行政書士

具体例については次の段落でみていきましょう

機械器具設置工事の具体例

熱絶縁工事の具体例は以下のようなものになります。

〈熱絶縁工事の具体例〉
冷暖房設備
・冷凍冷蔵設備
・動力設備又は燃料工業
・化学工業等の設備の熱絶縁工事
・ウレタン吹付け断熱工事

宇佐山さん

冷暖房設備や、冷凍設備に対して保温や保冷を行う工事なんですね

尾西行政書士

はい、断熱材や板金などの外装材を使って、熱の拡散を防ぐ工事を行っています

熱絶縁工事の専任技術者や配置技術者(主任技術者、監理技術者)の要件

この段落では、熱絶縁工事の専任技術者や配置技術者の資格要件をみていきたいと思います。

一般許可の熱絶縁工事の専任技術者及び、主任技術者の要件>
【資格等】
・1級建築施工管理技士
・2級建築施工管理技士(仕上)
・技能検定 熱絶縁施工
※2級の場合は、合格後3年以上の実務経験が必要
【実務経験】
・熱絶縁工事に関して、10年以上の実務経験がある場合

※実務経験については、土木工学、建築学、機械工学に関する学科を卒業した場合、高校卒業者は実務経験は5年に短縮が可能、大学卒業者は実務経験期間は3年に短縮可能

<特定許可の熱絶縁工事の専任技術者及び、監理技術者の要件>
【資格等】
・1級建築施工管理技士
【実務経験】
・指導監督的実務経験が2年以上あり、熱絶縁工事業の一般の建設業許可の要件を満たす場合
※指導監督的実務経験とは、元請として請け負った4,500万円以上の建設工事において、その設計又は施工の全般について、主任者または現場監督として、工事の技術面を総合的に指導監督した経験

宇佐山さん

2年の指導監督的実務経験+一般の専任技術者要件で、特定許可の熱絶縁工事の専任技術者になることができるのですね

尾西行政書士

そうです、特定許可の場合、実務経験で専任技術者になるには指導監督的実務経験が必須になります

まとめ

<まとめ>
・熱絶縁とは、断熱・保温・保冷・防露等の処置
・熱絶縁工事とは、工作物又は工作物の設備を熱絶縁する工事
・熱絶縁工事では、断熱材や板金などの外装材を使って、熱の拡散を防ぐ工事を行う
・2年の指導監督的実務経験+一般の専任技術者要件で、特定許可の熱絶縁工事の専任技術者になることができる

尾西行政書士

当事務所では建設業許可の代行申請を行っています

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この記事を書いた人

平成28年開業。
大阪市中央区の行政書士事務所です。
建設業許可等の申請代行を中心に取り扱っております。

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